歴女がゆく!

歴女がゆく!

  • 出石焼の窯元へ

    少し前の話になりますが、

    出石焼の風鈴の展示が終了し、今年も夏が過ぎたなぁとしみじみ感じます。

    ずらりと吊るされた白磁の風鈴は壮観でした。

    13.8.3-6.jpg

    そこで、もっといろいろな出石焼を見てみたいと思い立ち、出石焼の窯元さんを訪ねました。

    13.9.7-1.jpg

    明治創業の窯元「永澤兄弟製陶所」

    工房の向かいにギャラリーがあります。

    13.9.7-2.jpg

    白、白、白

    出石焼の特徴は「白すぎる白」といわれる磁肌。

    このルーツを築いたのは明治9年に作家らが設立した「盈進社(えいしんしゃ)だそうです。

    盈進社は意匠的な作品づくりを目指し、パリ万国博覧会で賞賛を浴びるなど、一躍全国に出石焼の名を広めました。

    初代永澤永信(えいしん)さんも盈進社のメンバーだったそうです。

    13.9.7-3.jpg

    代表的な出石焼の茶器。

    そういえばうちでも昔おばあちゃんが大事そうにお客さんに出していた出石焼の茶器がありました。

    13.9.7-4.jpg

    菊の花びら1枚1枚まで丁寧に彫られています。

    彫刻部分に釉薬がかからない部分を作り、そこに茶渋がしみ込んでいくと、より絵柄が際立つという工夫がこらされているそうです。

    奥が深い...

    13.9.7-5.jpg

    白い出石焼の中にふと目に留まったぐい飲みのセットがありました。

    これも、出石焼...?

    次回に続く

    2013.9.6

    大河ドラマ「八重の桜」

    ついに八重が結婚を決意。でも!

    尚之助のことを心に刻み、新たな1歩を踏み出す女性、すてきです!

    ウェディングドレス姿も楽しみ!

  • 出石焼の窯元へ vol.2

    13.9.13-1.jpg

    控えめだけど存在感のある形とデザイン。
    お家でもお店でも、いろんな場所にしっくり合いそうです。

    これらは四代目永信さんの息子さん、永澤仁さんが作られたもの。

    13.9.13-2.jpg

    仁さんは愛知県立芸術大学に在学中、スペインの陶芸家クラウディ・カサノバス氏の作品と出会い、衝撃を受けたそうです。
    卒業後、恩師のつてで、スペインのカサノバス氏の工房で修行を積むことができました。
    地球をまるごと「焼物」と捉える発想力、表現力に強い刺激を受けたそうです。

    約1年半の留学を経て、出石へ帰郷。

    以後、出石で制作活動を続け、毎年名古屋や関西で個展を開かれています。

    13.9.13-3.jpg

    原料は白磁の出石焼と同じ、柿谷陶石。

    13.9.13-9.jpg

    出石の柿谷地区でとれる良質の陶石です。

     

    13.9.13-7.jpg

    出石のギャラリーには、仁さんの作品と4代目永信さんの作品が並んでいます。

    13.9.13-5.jpg

    兵庫県文化賞や日展で数多くの受賞歴をお持ちの永信さんの作品。

    13.9.13-6.jpg

    白雪焼と称されるマットな質感の出石焼。

    うっすらと浮かぶ繊細な彫刻が印象的です。

    次回へ続く...


    2013.9.14


  • 出石焼の窯元へ vol.3

    13.9.20-1.jpg

    伝統的な彫刻が施された白磁

    美しく清廉な作品

    手に馴染む日常使いの器

    私が思っていたよりずっと「出石焼」は広がりがありました。

    13.9.20-7.jpg

    「雪よりも白い」と称される伝統を継承しながら、

    現在に至るまで、様々な出石焼が生み出されています。

    13.9.20-2.jpg

    ちなみに、8月に町内で展示されている風鈴も、出石焼の窯元さんたちが作ったものだそうです。

    毎年風流を届けていただき、ありがとうございます!

    13.9.20-4.jpg

    永澤兄弟製陶所では、出石焼の絵付け体験もできます。

    15分〜20分程の作業なので、気軽に足を運んでみてください。

    永澤さん、何も知らない歴女(?)に、いろいろ教えていただきありがとうございました!


    さて、出石焼の窯元さん、すべて訪ねてみたいところですが...

    今回はもう1軒、訪ねてきました。

    13.9.20-5.jpg

    こちら、山本製陶さん。

    こちらではどんな出石焼と出会えるでしょうか。

    おじゃましまーす。

    13.9.20-6.jpg

    こ、これは...!!

    次回へ続く!

    2013.9.20

  • 出石焼の窯元へ vol.4

    なんだか見覚えのあるオブジェ...

    そう、

    内堀通りによく似た外灯オブジェがあります!(こちら↓)

    13.9.27-1.jpg

    昔から気になっていたこの出石焼のオブジェを作ったのが、

    山本製陶の当主、山本工二さんです。

    13.9.27-2.jpg

    訪ねた時は、ちょうど注文を受けた出石焼を製作中。

    1,250度という高温で還元焼成することにより、出石焼の白さが生まれるのだそうです。

    13.9.27-3.jpg

    じっとしていても汗が流れ落ちる工房内。

    滅多に足を踏み入れられる場所ではありませんが...ああ、熱さでぶれています。(汗汗...ぶれぶれ...ごめんなさい)

    店内に並ぶ出石焼を見せていただきました。

    13.9.27-4.jpg

    日常使いの器は、磁器のかたいイメージを払拭するため

    「やわらか」と表現されるフォルムで製作されています。

    やさしく手に馴染むような印象です。

    13.9.27-6.jpg

    成型時に弦を使って模様を付けた出石焼も特徴的。

    13.9.27-5.jpg

    こちらは「練り込み」といって、ろくろを回しながら青色を練り込んだもの。

    白磁に自然な風合いで浮かぶ模様がきれいです。

    山本さんが以前雑誌のインタビューで

    「自分は伝統を壊すタイプの作家」と答えておられましたが、

    上品でいて、やさしい、独特の出石焼でした。

    山本製陶さん、ありがとうございました。

    今回2軒の窯元さんを訪ねましたが、白一色と思っていた「出石焼」のイメージがすごく変わりました。

    各窯元の"色"があるんですね。

    また、ぜひ他の窯元さんも訪ねてみたいです!

    2013.9.27