歴女がゆく!

歴女がゆく!

  • 出石に惚れた男に会いに。

    なにやら、男前の館長が案内をしてくださると聞いて
    わたくし、いそいそと100年の歴史がある永楽館へ。
    平成20年に改修された、現存する近畿最古の芝居小屋です。

    こちらが永楽館の館長、赤浦毅さん。
    実はお会いするまでもっと年配の方を想像していました。
    お年はまだ30代とのこと。
    ご出身は神戸、育ちは大阪とお聞きし、思わず
    「なんで、ここで館長をされているのですか!?」と質問しました。
    結婚してお子さんができたのを機に、奥様の里、出石に来ることを決めたそうです。

    赤浦さんは、大学を卒業後、神戸の古着屋さんに就職。
    服以外にアメリカやヨーロッパのアンティークも扱う専門店だったそうです。
    そこで店長を務め、アメリカに買い付けへ渡るなど、第一線のバイヤーとして活躍。
    昔から"古いもの"に魅力を感じていたのだとか。
    ...にしても、やっぱり異色の経歴ですよねえ。

    「初めて出石に来た時、青年部の方たちが地元を盛り上げようと懸命にされている姿に感動したんです」と赤浦さん。
    地元の子どもたちが、大きな声で挨拶してくれることにも驚いたそう。
    「小さな町だから、人と人とが繋がっていられる温かさを感じて、ここに住もうと決めました」
    自分の子どもをこの土地で育てたいと強く思ったそうです。

    出石に来たタイミングで、たまたま町づくり公社に応募があり、それを受けて今に至る、とのこと。
    様々な、事柄とタイミングがマッチングしたんですね。

    赤浦さんの口からは、出石の魅力がわんさか飛び出してきます。
    本当にこの町が好きなんだなぁ・・・
    ここで生まれた私としてはやっぱりうれしい!

    現在、赤浦さんは"八重の桜"を勉強中だそうで、新撰組にハマっているのだそうです。
    そんな館長に、来週はいよいよ永楽館内を案内していただきます!
    あー楽しみ!!

    2013.3.2

  • 永楽館 vol.02 ~会場入りの前にもわくわく~

    まず、靴を脱いで入るとすぐに目に飛び込んでくるのがこの絵。

    歌舞伎のポスターの役割になるのだそうです。
    昔の人たちはこんな魅力的なポスターに、さぞ心躍らせたことでしょう!
    一枚一枚手描き。金粉も使われていて豪華。
    この絵を見て演目を想像するのも一つの楽しみになりますね。

    お次は、看板。

    この文字や看板、右から一枚目は『主演』、二枚目『奇麗どころ』、三枚目『おちゃらけキャラ』の順番に配置してあるのだとか。
    『君は二枚目だね!』や『三枚目キャラだ』なんて言葉はここからきているんですって。
    字体は太く丸く、隙間なく内へ内へと書かれ、これは"内へ内へと客を呼び込み、興行の無事円満を祈る"という意味が込められているそうです。
    そして看板の上部分は『入り』の文字になっている!
    一つ一つに意味が込められていて、知れば知るほど面白いですね。
    今ではパソコンのフォントにも『勘亭流』ってありますよねぇ、なにかイベントを開催するときはこの文字を使ってもいいかも。
    縁起がいいからたくさん人が集まってくれるかもしれませんよ。

    会場に入る前から、盛りだくさんの濃いお話。
    ただただ、感心していると・・・
    んん?会場中から威勢の良い声がする!
    今日は何か演目があるんですか?赤浦さんにお尋ねしたところ、
    3月14日に行われる出石落語笑学校の『わいわい亭』で披露する落語を練習されているとのこと!
    わわ!ちょっと覗いてみたいー!
    次回は会場入りです。

    2013.3.9

  • 永楽館 vol.03 ~いよいよ会場へ~

    スッと扉を開け中に入ると、いずし落語笑学校の『わいわい亭』に出演される(3月14日大盛況で終了いたしました!)地元の落語家さんがちょうど練習中。
    木と土壁に囲まれた落ち着きのある空間。
    やわらかで温かで、懐かしい雰囲気の会場内に元気な声が響きます。
    「永楽館は地元の人に気軽に使ってもらって、生きた芝居小屋にしたい」
    赤浦さんの熱い想いがこうして目の前に形になっています。
    「こんな風景をフラリと観光にいらっしゃった方々にも観ていただけたら・・・」
    この地での"生きた姿"こそ、観光客の方々に感動を与えられるんだと、赤浦さんはおっしゃいます。
    客席の両サイドの天井には復元された昔の看板がずらり。
    今見てみると、かえって新鮮だったり。

    この、畳の上を十字に通る板は、お茶くみさんの歩く道。
    満席になると通れないので、この上を歩くんだそうです。
    昔の人は賢い。
    私も試しに歩いてみたけれど、フラフラ・・・お茶くみどころでない・・・
    舞台にあがると、スポットライトに照らされ、ピリッと気持ちが引き締まります。

    テレビも何もない時代、歌舞伎役者はここに立って、娯楽と夢をみんなに与えていたんですね。
    次回は舞台裏、地下室をご案内していただきます。
    お楽しみに。
    2013.3.16
    (あ!今日明日は出石初午ですね。今年もにぎやかだろうな。)

  • 永楽館 vol.04 ~舞台裏、地下室にて~

    舞台を正面にして右の衣装部屋には沢山の落書きが残されています。

    ひとつひとつ読んでも面白い。
    役者、関係者、それぞれどんな思いで書いたのかな・・・。
    さて、いよいよ、舞台裏の2階へ。
    ここは役者の控え室。

    役者たちはここで、窓から入る光とろうそくの灯りだけでお化粧をしていたそうです。
    「こんな感じで」と、赤浦館長がやって見せてくれました。

    ろうそくで燃えてしまった柱の跡もしっかり残っています。
    思いのほか燃えちゃって、焦った役者もいたのかな...そんな想像が膨らんだり。

    土壁の質感も素敵です。
    続いて、地下室へ案内していただきました。

    ここは丁度、舞台の真下にあたる所。
    木のハンドルを二人掛かりで手動で回すと、舞台のセットが変わる仕掛け。

    全て手動で舞台を創り上げていた昔の人たちのチームワークって凄い。
    それだけでもエネルギッシュな舞台が想像されます。
    次回は、永楽館最終回にて番外編。
    赤浦館長オススメのスポットへ案内していただきます!

    「川崎尚之助供養の会」ご報告

    私の手元にある、この美しい扇子は、先日3月20日に行われた、『川崎尚之助供養の会』でいただいた記念品。
    尚之助さんが亡くなって、138年が経ちました。
    この日は出石のひぼこホールにたくさんの方々がいらしており、私はとても光栄なことにその場に招待していただきました。
    歴史研究家であり、『川崎尚之助と八重』の著者である、あさくらゆうさんの講演も拝聴し、改めて、尚之助さんの素晴らしさを感じられる1日となりました。
    尚之助さんのような方、現代にはいるだろうか。
    命をかけて藩を守った男気のある方。
    言葉にするのは簡単だけど、自分を犠牲にしても藩を守ろうと貫いた人生は、想像を絶するほど苦しいことが沢山あったのだと思います。
    それは今になってようやく、この現代の私たちに少し伝わったと感じました。
    これから、もっともっと私自身、彼について知りたいし、それが、供養のひとつであるとも思います。
    会では、1810年頃の出石の地図(現在の住宅地図のようなもの)も見せていただきました。

    細かな地形や民家の並びが興味深くて、まじまじと眺めさせていただきました。
    道幅や住居の敷地などは現在もほとんど変わっていないそうです。
    こんな貴重な物も見せていただき、凄くラッキーでした。

    2013.3.23

  • 永楽館 vol.05 ~赤浦館長と出石を歩く~

    今日は春の暖かいそよ風が吹く穏やかな日。

    永楽館の館長、赤浦さんに(少しご無理を言って・・・)ご自身のお気に入りのお店に連れて行ってもらいました。 

    2013.3.30-1.jpg

    向かったのは出石総合支所の近くにある『珈琲蔵  風空路欧(ふくろう)』。

    「ここのアイスコーヒーが最高なんだ!」と赤浦さん。

    蔵をイメージした造りの外観が面白い。楽しみ!

     カウンターには地元の常連さんと思わしきお客さんが。

    木調のノスタルジックな雰囲気とマッチしておしゃれー。

    2013.3.30-2.jpg

    珈琲のいい香りが漂います。
    赤浦さんは早速、お気に入りの窓側の席へ。

    2013.3.30-3.jpg

    「ここからの景色は最高。春は満開のが見られるし、秋は紅葉を堪能できる」
    ひなたぼっこのような空間。これからの季節にはもってこいですね。

    「おまたせしました」
    来た来た!アイスコーヒー。
    チタンのマグカップに注がれ、冷たくて美味しそう!

     2013.3.30-4.jpg

    赤浦さんはストローは使わない主義。
    よく冷えたカップに直接口をつけて飲むのが好きなんだそうです。
    私もマネしてみた。
    冷たくて透き通るような味。苦くなく、コクのある味。
    お・い・し・い!
    今日の出石は本当に気持ちよかった。
    もう季節は春。

    2013.3.30-5.jpg

    伊藤美術館前の桜がもう咲き始めていました。

     2013.3.30-6.jpg


    赤浦さんの着物姿、かっこいいなぁ。

    今年はお花見に着物を着てみるのもいいかもしれませんねぇ。

    赤浦さん、ありがとうございました!

    次回『八重の桜』でついに川崎尚之助が告白!?

    3月31日の放送では、尚之助さんがついに八重にプロポーズ!?

    もどかしい2人でしたが、とうとう気持ちを打ち明けるのでしょうか!

    "幕末のプロポーズ"ってどんなのかしら。

    う〜ワクワクドキドキ・・・

    桜の季節に八重の桜も最高潮で、見逃せませんね。

    2013.3.30